説明
人間の内なる神性を目覚めさせ、神へと還る道、アブラメリンの魔術
「術師アブラメリンの聖なる魔術の書」は、神そして聖なる守護天使とコンタクトを取り、様々な願いを叶える魔術を記した魔導書です。本書は、15世紀ごろに生きたユダヤ人の魔術師アブラハムが、エジプトの偉大なる賢者アブラメリンから授けられた秘術を、息子のラメクに伝えるために書いた手紙という形式で綴られています。父が息子に知恵を伝えるように、アブラハムは神との正しい関わり方と、聖なる力を安全に扱うための手順を、丁寧に語っています。
内容は、まず心身を清め、祈りと節制をもって聖なる守護天使と対話し、その加護を得ることから始まります。そして天使の導きによって、術者は悪魔たちを召喚し、神の秩序のもとに自分のために働くことを誓わせるのです。つまり、悪魔を支配することは、神との絆を確立した者にのみ許される行為であり、その恩寵をもって行使する「聖なる魔術」なのです。
原典では、およそ六か月にわたる隠遁生活を送り、祈りと瞑想を続け、清らかな「幼子」を媒介として神の恩寵を賜ります。この魔術の中心にあるのは「清め」「祈り」「意志」の三つであり、それらを通して神の力を人間の世界へとつなぐのです。また本書には、富や愛、知識、平和など、あらゆる願望を成就するための図形(魔法陣)が多数収録されています。アブラメリンの魔術は、内なる神性の覚醒と現実的な幸福の両方を目的としているのです。
1897年に、近代魔術の再興を導いた「黄金の夜明け団」その創設者の一人、サミュエル・リデル・マグレガー・メイザースが、この書をフランス語写本から英語へ翻訳しました。そのメイザース版は、後の魔術師たち――アレイスター・クロウリーやイスラエル・リガルディーなど――に大きな影響を与え、20世紀の西洋魔術思想の基礎のひとつとなりました。そして本書は、マグレガー・メイザース版を底本として翻訳された、日本語で初めての「完訳版」です。これまで部分的な紹介や要約しかなかったアブラメリンの魔術を、原典に忠実な形で読めるのは本書が初めてです。
今日、アブラメリンの魔術を現代に紹介する意義は、単に古い魔法の再現ではありません。むしろ、これは人間の内なる神性を目覚めさせ、神へと還る道でもあります。祈りと集中、意志と想像力を通じて、私たちは外の神と内なる神を結びつけ、自分の人生を創造的に変えていくことができるのです。
それこそが、アブラハムが息子に伝えようとした「聖なる知恵」であり、アブラメリンの教えが現代にも響き続ける理由でもあります。本書が、古代の知恵と現代の精神をつなぐ架け橋となり、読者一人ひとりが「聖なる守護天使」と出会う道を歩むきっかけとなれば幸いです。
■商品仕様
サイズ:H210 × W148 × D25[mm]
総ページ数:431ページ
著者:中村 心護



















レビュー
レビューはまだありません。